アクアリウムショップ雑感

少し前に私の住んでいる地域に大きなショッピングセンターができた。その中に関西地方を中心に展開している有名なペットショップチェーンの店舗ができ、そこはアクアリウムに大きなスペースをさいて商品展開をしてきた。特にアクアリウム愛好者にファンの多いADAの商品については(おそらく)地域で最大の品数をそろえてきた。このショップの開店が、地域の他のアクアリウムショップや熱帯魚を扱うペットショップに与えた状況はなかなか大きかった。

 特に敏感に反応したのは、近隣地域でひろく展開しているペットショップチェーンで、新しくできたショッピングセンターの近隣の店舗は、アクアリウムコーナーを大幅に改装し、生体用の水槽を増強しADAの商品の取り扱い数も増やしてきた。

反対に静観していた店舗もある。主に昔からある金魚や熱帯魚の専門店である。これらの店舗は、ほとんどが自営でやっておられると思うので、現実的に考えて生体数を増やすためのスペースなどなく資金面でも難しいかったと思う。それにああいうお店は固定客がついているのであわてて対応する必要もなく、今まで通りにやっていけばよいという考えなのだと思う。

一人のアクアリウム愛好者としては、ショップが増え選択肢がふえるのは基本的には良いことだ。ただ、弊害も少しあった。大幅改装した店舗の一部の生体の状態が悪かった。白点病がかなり進行した生体がそのまま展示されていたりして驚いたことがある。アクアリウムショップに行く目的は自分のほしいものを購入するというのもあるが、展示されている魚や水草などを見て楽しむというのもあるので、生体の状態が悪いとがっかりする。水槽の管理は手間がかかるものが多い。なので、水槽が増加した分だけ管理業務の負担増加もかなりのものと推察される。そのあとしばらくしてその店を再訪すると、さすがに病気の生体は見かけなかった。ちゃんと対応した模様だ。担当者の方は大変だと思うが頑張ってほしいと思う。